二十代の頃、資格を取るために専門学校に通ったことがあります。一つが医療事務の資格でした。資格と希望を抱いて実践の世界へと、いくつかの医療機関の就職試験を受けました。ところが、実践の経験がないと言うことが大きな原因で採用されませんでした。何か理不尽な気分になりました。資格がいる職場だから資格をまず取って、それから実践をと考えるのは甘いのでしょうか。そんな訳で次はもう少し腰を落ち着けて勉強するほうがいいと考えて、事務系はあきらめることにしました。
たまたま英語が好きだったので、通訳ガイドを養成する専門学校に通うことにしました。宿題もさることながら、なかなかハードな授業内容に充実感を持って学んだ結果、難関な通訳ガイド試験に合格しました。この時は未来がバラ色に見えたものです。ところが仕事がないのが現実でした。専門学校幻想がこの時にすっかり失せてしまいました。それから今日までもう20数年が経ちます。専門学校で学んだスキルや知識は使ってこそ磨かれるものです。
職業としてのガイドが無理なら、ボランティアとして習得した知識を生かしたい。そう思って外国人に観光ガイドを無料で提供する団体に属して数年です。日々実感するのは好奇心を持って学び続けることが力となっているということです。しかし、ジレンマもあります。ボランティアとして日々研鑽しながら充実感を感じてはいますが、職業としての責任や自覚という点では自分に甘えているところがあるのではないかと。